2019.03.14 17:11私が「スラックス」「パンツ」ではなく「トラウザーズ」と呼ぶ理由私がやたらと用いる「トラウザーズ」という単語は、多くの日本人にとって耳慣れない単語かもしれない。つまりは「ズボン」、とりわけスーツのそれである。昔の日本では「長袴(ちょうこ)」などとも呼ばれていたようだが、さすがに今はほとんど使われていない単語だろう。日本では「スラックス」と呼ばれることも多いが、Slackは「緩い、だぶだぶな」という意味で、元は1930年頃...
2019.03.09 22:51モーニングの白襟モーニングドレスのウエストコート(ベスト)に付ける「白襟」。襟とはいえど、ウエストコート本体に「取り付ける」付属品であり、いわゆるカラーやラペルとは異なる。
2019.03.09 04:55クレリックの話「クレリックシャツ」とか「クレリックカラー」というのを聞いたことがあるかもしれない。クレリック(Cleric)は「聖職者」という意味である。欧米にも、名前が似ているClerical collar(クレリカルカラー)というシャツのカラーがある。クレリカル(Clerical)というのは、「聖職者の」という意味である。名前は似ているものの、日本のクレリックカラーと...
2019.03.06 12:45葬儀用のポケットチーフとは?日本では「ポケットチーフは晴れの日のおしゃれアイテムなので、葬儀では非常識」とされるが、それは勝手に生みだされた、根拠のないルールであることは前回述べた通りである。ポケットスクウェアは、実用のハンカチーフを胸に挿していたものが後に単なる飾りとして残ったもので、普段のラウンジスーツから冠婚葬祭の正礼装まで、いつでも挿されていた。今も、フィリップ王配は普段から冠...
2019.03.06 12:21葬儀と礼装 〜葬儀にポケットチーフはNGではない!?〜葬儀にカフスボタンやタイバー(ネクタイピン)などの金属の小物やポケットチーフなどは華やかすぎるので非常識です。という、おかしな「マナー」をよく耳にする。カフスボタンは正式にはカフリンクス、ポケットチーフも正式にはポケットスクウェアと呼ぶ、ということはともかく、カフリンクスやタイバー、ポケットスクウェアは別に「晴れの日」を演出するためにあるものではなく、どれも...
2019.03.05 15:22新郎さん、結婚式に「本物のモーニング」を着てみませんか?今でこそ様々な形があるため一概には言えないが、結婚式はカジュアルパーティーではなく、教会や神社など厳粛な場で行われることから分かるようにフォーマルな「儀式」である。「礼装のモーニングは父親の服装」と思われがちだが、新郎も「おしゃれな衣装」ではなく、父親と同格の「フォーマルな礼装」を着るのが当然なのだ。以前、レンタル衣装屋の新郎向けの説明を見つけた時に、このよ...
2019.03.05 09:55新郎にタキシードをおすすめしない理由以下、「タキシード」ではなく、あえて「ディナージャケット」と呼ぶ。というのは、「タキシード」という単語を「モーニングとか燕尾服とか、そういった礼装のこと?」と勘違いされている方が多いというのが1つであり、2つ目に、「ディナージャケット」という単語そのものが、「ディナーすなわち夕食の際に着るジャケット」とそのままの意味で、着用シーンが非常にわかりやすいためであ...
2019.03.03 15:07Vents(馬乗り)の話カタカナ語で「ベント」とか「ベンツ」と呼ばれる、ジャケットの尻部分にあるスリット(切れ込み)は大きく分けて次の4種類がある。・シングルベント(Single vent)またはセンターベント(Centre vent)
2019.02.26 12:27スーツジャケットのボタン数の話シングルブレステッド(1列ボタン)1つ…インフォーマルなジャケットに多く、スーツジャケット向きではない。モーニングコートやディナージャケット(タキシード)などのフォーマルジャケットにも見られる。2つ…今日のスーツジャケットの主流な意匠。第一次世界大戦前後から徐々に増えてきた。3つ…一次世界大戦前後に主流だった、クラシカルな意匠であり、2000年代に入ってから...